Dr.真吾のBOOK健康相談室

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【今月のお悩み】運動中や出勤途中に胸に痛みを感じます。しばらくすると治るのですが、放っておいてよいものでしょうか。

胸に痛みを感じても、少し休むと治ってしまうため、そのままにしてしまう人が少なくありません。
しかし、これは非常に危険な兆候です。
何らかの理由で心臓を取り巻く血管が狭くなり、心臓に十分な血液を送り込めなくなる狭心症を起こしている可能性が高いのです。

朝の出勤途中にだけ痛みを感じ、そのあとは自然に治ってしまう現象を、「ウォーク・スルー現象※」といいます。これは、狭心症の典型的な症状の一つです。

ウォーク・スルー現象は痛みが生じていてもすぐに治まるため、つい油断して重大な心筋梗塞の一歩手前というところまで悪化させる人も少なくありません。このような症状があるときは、必ず病院で心電図の検査を受けるようにしてください。
狭心症の早期の段階であれば、たいてい薬を飲めば症状は改善します。
しかし、加齢とともに動脈硬化が進行して血管が狭まってくると薬が効かなくなったり、発作の頻度が増えてきたりします。

ところで、ウォーク・スルー現象は、運動によって起こることが多いのですが、心理的ストレスが強いときにも起こることがあります。
そのようなケースには、発作時にニトログリセリンなどを使うこともありますが、軽い精神安定剤が案外よく効きます。ストレスがなくなれば、自然と痛みは治まります。

血管が狭くなるだけなら、以上のような方法で治療できますが、強いストレスがかかったときなどは、突然、血栓症を合併することがあります。
冠動脈の狭くなっているあたりで血液のかたまりができて、そこが詰まってしまう状態です。これは心筋梗塞として救急治療が必要です。

※ウォーク・スルー現象

ある運動量が体に加わると、筋肉内で多くのエネルギーが使われます。そのエネルギーを補うために、血液を筋肉に送り込もうとして、心臓はフル回転します。
ところが、心臓自身も筋肉でできているため、自らの筋肉に栄養と酸素を送り届ける血液が別に必要となります。その血液は、心臓の表面を取り巻く冠動脈という血管を通じて運ばれます。
この冠動脈が何らかの原因で狭まってしまうと、心臓に十分な血液を送り込めなくなり、その結果、心臓が酸欠状態になってヒステリックな反応を起こし、痛みを生じます。
この痛みは、しばらく休んで心臓が酸欠状態から回復すれば自然に治まりまsう。そして、そのあとは同じ運動を再開しても、一日中、痛みが出ないkとおがしばしばです。

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