健康ワンポイントレッスン

健康ワンポイントレッスン

一覧に戻る


トップページに戻る

「血圧」

なぜ、塩分をとりすぎると血圧が高くなるの?

血圧を測定して、ちょっと高めかなと思ったら、1日4回(起床直後・昼食前・夕食前・就寝直後)の測定を2週間行い、自分の血圧変動の特徴を正確に把握しなければいけません。上が130以上、または下が80以上は危険領域です。寝起きのときだけ高いという人や日中だけ高いという人が多いと思います。1日のうち1度でも危険領域の血圧になる場合、動脈硬化が年齢分以上に進行しているといえるでしょう。この測定で、ほぼ全部が安心領域(上130以下、下80以下)なら心配ありません。

〜成人における血圧値の分類〜

分類 収縮期(最高)血圧   拡張期(最低)血圧
正常血圧 130未満 かつ 85未満
正常高値血圧 130〜139 または 85〜89
軽度高血圧 140〜159 または 90〜99
中度高血圧 160〜179 または 100〜109
重度高血圧 180以上 または 110以上

ときどき危険領域の血圧になる人は、ご自分の食生活を振り返ってください。よくいわれていることですが、塩分のとりすぎは確かに血圧上昇を招きます。

なぜ、塩分をとりすぎると血圧が高くなるのでしょうか。よく質問されることですので、わかりやすい範囲でご説明します。

日本人の1日の平均塩分摂取量は12〜13gで、塩辛いものが好きな人の中には、1日20g以上の塩分をとっている人も少なくありません。塩分をとるのは自由です。でも、口から体内にとり入れられた塩分が、どうやってカラダの外に排泄されるかを知っておきましょう。多少は汗となって排泄されますが、ほとんどは腎臓から排泄されるのです。つまり、オシッコの中に排泄されるのです。(だから、オシッコの味はしょっぱい。)

ところで、この腎臓ですが、普通の状態なら何gぐらいの塩分を1日で排泄することができるかご存知ですか?

なんと、たったの10gなのです。つまり、1日13gの塩分をとっている人ならば、腎臓が必要以上に働いて、過剰な体内の塩分3g分を排泄していることになります。過剰な塩分を排泄するために、まさに腎臓は過酷な労働条件で一生懸命働いているのです。

しかし、腎臓の働きにも限度があります。摂取塩分量があまりに過剰になると、全部を排泄しきれなくなって、結局、体の中に余分な塩分が蓄積されることになります。この余分に蓄積された塩分と腎臓の過労が高血圧の原因になっていくとお考えください。

腎臓に負担をかけて、血圧を上昇させるのはナトリウムです。もともと「塩」といえば塩化ナトリウムのことを意味していたので、「塩分は血圧上昇」を招くという話になっていましたが、だいぶイメージが変わってきました。

スーパーに並んでいる「塩」のい成分表示を見てください。カリウムが多く含まれているものがあることに気づくはずです。カリウムを多く含ませると、同じしょっぱい味わいでもナトリウムを減らすことができるのです。

このナトリウム減量の塩を活用しない手はありません。30%ぐらいのカリウムが含まれている塩を使えば、もともと1日に12gの塩分をとっていた人の実質的な塩分量(ナトリウム分)を30%減らして、8.4gにすることが可能です。この差は大きく、10年、20年後の将来には大変な差をもたらすことになります。1日の塩分量10g(高血圧の方は6g)を目標に食事をコントロールしましょう。