健康ワンポイントレッスン

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腎臓をいたわる

腎臓は言うまでもなく、大切な臓器です。長寿になるためには、腎臓をいかに健康に保つかを考えなければなりません。つまり、塩分の節制です。

腎臓の主な働きは、血液中の老廃物をろ過して尿中へ排泄することです。腎臓は、血液をろ過して、水分、塩分、タンパク質の代謝によってできるクレアチニン、尿酸、アンモニアなどを集め、尿を作ります。両方の腎臓からは尿管と呼ばれる管が伸びて膀胱へつながり、一定量がたまると体外へ排泄されるのです。ちなみに、成人の1日の尿量は、約1.5リットルです。

水をたくさん飲むと、尿量が増えます。逆に水を飲まないと尿量は減ります。これは、体内の水分量を一定に保つように、腎臓で尿の量を調節する機能が働くためです。腎臓の機能が弱くなるとむくみが出ますが、それは水分排泄を調節する機能が弱くなっているからです。

腎臓の病態は、大きく分けて、腎炎、ネフローゼ症候群、腎不全の3つがあります。腎臓病は、「検査値は正常の範囲だけど腎臓の機能が弱っている」程度の時期には、目立った自覚症状がないのが特徴です。先程のむくみのほか、体がだるい、疲れやすい、動悸、頭痛などのごくありふれた症状が腎機能低下のサインですが、これらの症状と腎機能を結びつけて考えることは通常ありません。それだけに、気がつかない間に進行し、取り返しのつかない状態になってから病気だと診断される怖い病でもあります。

さて、腎不全が生じると、全身にも影響します。
腎臓でのろ過機能に異常が生じて、ナトリウム、カリウム、リンなど、血液、体液中のイオンバランスの異常、低タンパク血症、尿毒症などが起こります。その結果として、全身のむくみのほか、高血圧、不整脈など、生命を脅かす深刻な事態に陥ってしまいます。

腎不全の治療には、イオンバランスを整えたり、低タンパクを改善したりする大量の内服薬、利尿剤、食事や水分の制限、人工透析などが必要になります。

日本では約22万人以上の人工透析患者がいて、毎年1万人のペースで増えているといわれています。人工透析を受けるようになれば食事も制限されますし、週3回ぐらいは病院に行って4〜5時間かけて透析を受けなければなりません。

その生活に耐えられないなら、臓器移植をするしか手立てはありません。最近は腎臓移植のために海外まで行き、血眼になってドナーを探す人もいます。

一度腎不全になってしまうと、そこから先の未来は決して明るくはありません。なってから後悔しても遅いのです。長寿を目指すなら、普段から塩分量に気をつけ、腎臓に負担をかけないように心がけておかなくてはなりません。予防を心がけること。これが何より大切なのです。

塩分を節制して腎臓をいたわる