健康ワンポイントレッスン

健康ワンポイントレッスン

一覧に戻る


トップページに戻る

早食いの人は短命になる

テレビで大食いチャンピオンを競う番組がありますが、「よくあれだけ食べられるな」と不思議に思う人も多いでしょう。大食いの人はかなりのスピードで食べるので、ほとんど噛んでいないように見えます。

早食いの人はすぐにお腹がすきます。

早食いすると血糖値の立ち上がりが早くなり、それを抑えるためにすい臓から出るインスリンの量が過剰になります。過剰のインスリンが出ると今度は血糖値を一気に下げるので、血糖値がジェットコースターのように激しく上がったり下がったりする状態になります。血糖値が下がると空腹感が出るので、あれだけ食べても4時間ぐらい後には軽い低血糖状態になり、食べ物を欲するという体になっているのです。

過剰に分泌されたインスリンは脂肪沈着を促進する傾向があるので、早食いの人は今はやせていてもいずれ太ってしまうでしょう。

仕事が忙しいからと昼食にそばや牛丼を急いでかき込むビジネスマンの姿をよく見かけますが、肥満気味の人が多いように感じます。早食いは過食にもつながるので、肥満のもと、短命のもとです。

それでは、やせの大食いの人はどうなのでしょうか。

これには脂肪細胞が関係します。体内には白色と褐色の脂肪細胞があります。白色脂肪細胞は血液中のエネルギー源の物質を取り込み、中性脂肪に変換してため込みます。褐色脂肪細胞は血液中のエネルギー源の物質を取り込んで分解し、熱を生み出す働きを持ちます。

やせの大食いの人は、この褐色脂肪細胞の活性度が異常に高い傾向があるのです。大量に食べても褐色脂肪細胞が強く働き、余分なカロリーを熱に変えます。ですので、やせの大食いは食後の体温が高くなります。これは遺伝的な要素が大きいので、たくさん食べても太らない体質にしたいと思ってもできるものではありません。

昔から「30回噛んで食べなさい」と言いますが、ゆっくり食べると大量に食べなくても満腹感を得られます。糖尿病や高血圧、骨粗しょう症などの生活習慣病はよく噛んで食べないことが一因だともいわれているので、硬い食材をよく噛んで食べるのをおろそかにしないようにしましょう。

玄米食が太りづらいのも、ゆっくり噛んで食べるだけではなく、食物繊維が多いので血糖値を抑える働きがあるからです。血糖値を抑えると、インスリンの働きを抑える効果もあるので、脂肪がつきにくくなります。

早食いの傾向がある人は、玄米など食物繊維が豊富な食材を食事にとり入れるようにしてみてはいかがでしょうか。