健康ワンポイントレッスン

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「日本食はヘルシー」は大きな誤解

日本人の食が欧米化する一方で、海外では日本食の良さが評価されています。
特に、アメリカでは日本食=ヘルシーな食事と考えられているほどで、健康志向の強い人々に人気が高く、白米のほか、豆腐や納豆、みそ、しょうゆなどは大型のスーパーマーケットならどこでも手に入るそうです。

肉食中心で脂肪分が多いアメリカの料理と比べて、日本食は、

  • カロリーが低い
  • 脂肪分が少ない
  • 野菜の量、種類が多い
  • 魚介類、海藻類が多い

などの特徴があります。カロリー、脂肪分は抑えられていて、タンパク質やビタミン、ミネラル、食物繊維など必要な栄養素はバランスよく摂れるので、優れた食事だと思われているのです。

けれども、日本食は残念ながらパーフェクトな長寿食ではありません。私たちの体に悪影響を与える一面を持っているのです。

欧米風のメニュー、肉料理を排除して1日三食魚中心の伝統的な和食のメニューにすると、必要以上に摂り過ぎてしまうものがあります。それは「塩」です。
伝統的な日本食には、塩分を含む料理が多いのです。
代表的なのは、次の料理です。

  • 味噌汁、吸い物などの汁物
  • 干物、漬物、梅干しなどの保存食
  • しょうゆ、ポン酢などの調味料

塩分を摂り過ぎてしまうという点では、日本食は長寿の妨げになる食事です。

もちろん、塩分は私たちの体にとって大変重要なものです。血液や体液中には、約0.9%の塩分が含まれていますが、いつも一定の濃度になるよう腎臓で調節されています。
激しい運動をして大量の汗をかいた後や熱中症のときなどは、汗とともに塩分が失われて、血液中のナトリウムやカリウムのバランスが崩れてしまいます。ひどくなると血圧が低下したり、筋肉がけいれんするなど深刻な事態になるケースがあるので、そういう場面は速やかに水分と塩分を補わなければなりません。
反対に、塩分を多く摂り過ぎた場合は、体外へ排出されます。余分な塩分は腎臓でろ過されて尿中へ出されるので、つねに塩分の多い食事を続けていると、塩分を排出するのに腎臓を酷使することになります。

腎臓が通常の働きで1日に排出できる塩分は10gですが、味噌汁では3〜8g、漬物などでは2〜3gの塩分が含まれているので、あっという間に許容量を超えてしまいます。

伝統的な日本食を1日三食食べていれば、塩分過多で腎臓は常にオーバーワークしなければなりません。その結果、腎臓に負担がかかり、短命になってしまいます。伝統的な日本食=長寿食というわけではなかったのです。長寿食はどれも塩分控えめなのだと肝に銘じておきましょう。