健康ワンポイントレッスン

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人間の体を支配するものは?

手足はどうすれば動きますか?あなた自身が動かそうと思えばすぐ動きます。では、体の中のどこが手足を動かそうと思うのでしょう。いうまでもなく、脳が思うのです。

脳は意識的な命令で、体の各部分を動かすことができます。脳の仕事は手足を動かすだけではありません。考えごとといった非常に高度な機能ももっています。結局、脳を中心として、あなたは日常の活動を行っているのです。「外側から見える体の活動」はすべて脳による意識的な命令下にあるといえるでしょう。

ところが、心臓や腸はどうですか。あなたの意識的な命令なしで勝手に動いています。突然とまってしまうようなことはめったにありません。このことを不思議に思ったことはないですか?胃に食物が入ってくると、胃や腸は見事な調和の下に自動的に動き、食物を消化、吸収しながら、肛門に向かって輸送します。あなたが意識しなくても、膵臓から膵液が出て食物を消化し、小腸は栄養素を吸収していくのです。大腸では水分が吸収され、形のある便が形成されていくのです。
激しい運動をしたりすると、自然に心臓の動きは速くなります。一方、休んでいると、その動きはゆっくりになります。血圧にしても、日中は自然に高くなり、夜から明け方にかけて自然に低くなっていきます。

さて、「胃腸よ、動け!」「心臓よ、もっと早く打て!」「血圧よ、上がれ!」という命令は、いったいどこから出ているのでしょうか。この命令に関係しているのが「自律神経」と「ホルモン」の2つです。

自律神経は体のあらゆるところに分布しています。交感神経と副交感神経が自律神経を構成していて、相反する作用をもっています。たとえば、交感神経が強く働いたとしましょう。心臓の鼓動は速くなり、胃腸の動きは緩やかになります。また、瞳孔も開きます。
一方、副交感神経が強く働いた場合、心臓の鼓動はゆっくりになり、胃腸の働きは活発になります。そして、瞳孔は収縮するのです。このように、自律神経は、体の各部を調節しています。

ホルモンとは、甲状腺や卵巣、精巣、副腎、脳下垂体から分泌される物質のことです。血液中に入り込み、全身をかけめぐって目標となる臓器に作用します。甲状腺ホルモンがたくさん出ると、心臓の動きが強くなると同時に体温が上昇する、というように、ホルモンは体のいろいろな出来事の調節にあたっているのです。
当然、いずれも無意識のうちに調節をしています。じつに不思議だと思いませんか。