健康ワンポイントレッスン

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「腹八分目」は長寿の大原則

1日三食、お腹がいっぱいになるまで食べている人は、疲労がたまっています。
「疲れをとるためにたくさん食べているんだ」と思うでしょうが、過ぎたるは及ばざるがごとし。食べ過ぎればカラダに負担をかけるだけです。
疲れがたまる、疲労が回復しないと訴える人は大勢います。その原因を探ると食べ過ぎだったという人はかなりの割合でいます。
食べたものを消化して吸収するというのは、人間にとっては一大消耗行為、つまり大量のエネルギーを使う行為です。食べれば食べるほど、体内で分解するためにエネルギーが必要になり、疲れてしまいます。

食べ過ぎの状態が続けば当然体重も増え、体重が重すぎると自分のカラダを支えるだけで疲れてしまいます。ちょっと動くだけでも疲れてしまうのでますます動かなくなり、体重が増えてさらに疲れる、という悪循環に陥ります。食べ過ぎたものを消化吸収するのに疲れ、増えた体重を支えるのに疲れるということですから、疲労はたまる一方です。
マウスを使った実験で、片方にはのべつまくなしに餌を与えておき、片方は一定時間、一定量の餌しか与えておかないという環境で生育すると、寿命は2倍ぐらい違います。それを考えると、「腹八分目」というのはとても的を射た言葉です。
満腹より腹人分目のほうが長寿でいられる確率が高くなるのです。

さらに、大量の食事をした後には血糖値が上がります。私たちのカラダには、食後に上昇した血糖値を下げるために多量のインスリンが分泌され、血糖値を正常にコントロールする機能があります。
このような血糖値のコントロールがうまくいかない状態が続くのが、糖尿病です。糖尿病は長寿にとってとても不利な要素であることはよく知られていますが、糖尿病ではなくても一過性の高血糖状態がカラダに悪い影響を与えると近年の研究でわかってきました。
すい臓のラングルハンス島のβ細胞という細胞から分泌されるインスリンには、血糖値を下げる働きのほかに、動脈硬化を進行させる作用があったのです。
大量の食事をすると、大量のインスリンが分泌され、血液中のインスリン濃度が急上昇します。つまり、血液中のインスリン濃度が高い状態が続くということは、動脈硬化の進行リスクが高まるということなのです。
食べ過ぎるというのは、お金の心配をする必要がない経営者などに多く見られます。お金のことを考えなくてもいいので、適切な量を食べて終えるという本能が働きにくいのかもしれません。
腹八分目以上に食べるのは、言ってみれば毒を食べているようなもの。
定食のご飯を半分残す。ラーメンライスをよく頼む人はライスを我慢する。フルコースなら最後のデザート、もしくはチーズを我慢する…何か一品我慢するだけで効果はあります。食べ過ぎの人は、今日から「腹八分目」を実行してみましょう。