健康ワンポイントレッスン

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クロム不足も肥満の原因

ごはんやパン、めん類などの糖質は、腸で分解されてブドウ糖として血液中に入ったあと、インスリンの働きで筋肉細胞や脂肪細胞に取り込まれます。取り込まれる経路は次の三つです。

一つはエネルギーとして脳や筋肉で消費され、もう一つはグリコーゲンにつくり替えられ、残りは脂肪酸につくり替えられて脂肪細胞に蓄えられます。

しかし、年齢と共にグリコーゲンやエネルギーの消費量は減り、脂肪がたまりやすくなってきます。運動をしてもなかなかやせない体質になっていくのです。そんなとき、「クロム」という成分を豊富に含んだ食品を積極的にサッシュすると、ダイエット効果を高めることができます。

クロムは、金属元素の一種で、自然界の食品に微量に含まれています。私たちの体内にも微量に含まれ、体の組織と結合して機能を正常化するという働きがあります。クロムというと、産業廃棄物として土壌を汚染する六価クロムを思い浮かべがちですが、食品中に含まれるのは三価クロムで、それなりに大量摂取しても問題のない安全なクロムです。

クロムはアサリやノリ、ヒジキ、ワカメといった海産物や香辛料に多く含まれるミネラルの一つですが、加工品ばかり食べていると不足しがちです。狭心症や脳梗塞などの心臓血管系の病気を起こす人は、血液中クロム濃度が低下していることが知られています。

クロム不足は、血糖値やコレステロール値を上げたり、中性脂肪を増やしたり、善玉コレステロールの低下とも関係しており、動脈硬化の進行をもたらすとされています。
糖分をエネルギーに変えるには、インスリンの働きが不可欠です。その際、クロムを摂取すると耐糖因子の働きで筋肉細胞のインスリン感度を引き上げるため、血液中のブドウ糖が積極的にエネルギーの消費に使われ、その結果として脂肪酸の合成を抑えることができます。同じ食事量、同じ運動量であっても、クロムを摂取していると、より大きなダイエット効果が現れるのは、そのためなのです。

このように、糖質の代謝(新旧の物質の入れ替わり現象)をよくするクロムは、インスリンの作用がうまくいかなくなって発症する糖尿病の予防にも効果があると考えられています。
また、クロムは脂肪の代謝を抑止、血液中の中性脂肪やコレステロールの働きを正常範囲に下げるという作業もあります。そのため、動脈硬化や高血圧などを予防するうえでたいへん役立ちます。

ダイエット効果を高め、生活習慣予防にもなるクロムが含まれている食品は、前述の海産物をはじめ、キノコ類などありがたいことにどれも低カロリーなダイエット食品ばかりです。これらを積極的に取り入れ、ダイエットに役立てましょう。