健康ワンポイントレッスン

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「ガンへの対処と前立腺ガン」

ガンにかかった時、あなたはどうしますか?

シンプルな質問ですが、実は奥が深いのです。多くの人は「担当医に任せて治療に取り組む」と答えるでしょう。医師は治療するのが仕事ですから、そのガンに対して治療の手立てを考えてくれます。

治療を施した結果、その人の残りの人生は治療しない場合より、いい人生になるのでしょうか?

困ったことに、それが治療を実施したか、しなかったかとは別問題なのです。

「手術で取りきれる」と直感できるタイプのガンは手術(内視鏡下の手術)するのがいいです。白血病やリンパ腫は躊躇せず化学療法に取り組むのがいいでしょう。

手術ができないような大きいガンや、既に転移しているガンの場合、抗ガン剤療法をすすめられますが良い結果になった人を私は見ていません。大抵は治療開始と同時に悲惨な目にあうことになります。「治療しないほうがこの人は幸せだったじゃないか」と思うことが大半です。抗ガン剤でない治療(免疫強化療法など)には、望みを託せることがあります。

肺小細胞ガンや悪性黒色腫、胃スキルスガンは、治療しても間もなく命を失うことに間違いありません。抗がん剤の治療を開始してしまったら、その日から楽しくない日々が始まります。

結局、やや手遅れガンの場合「ガンと闘う」という勇ましさがかえって仇(あだ)となるケースのほうが多いようです。痛みを感知しにくくする「緩和ケア」という治療も進歩していますので、「ガンとの闘いを放棄する」という選択が残りの人生を幸せにする傾向が強いといっても過言ではありません。ただし、身体への負担が少ない免疫強化療法には望みを託せます。「医師は治療するのが仕事である」という鉄則を深く胸にしまいこんだ上で、自己の価値観に基づいた選択権を確保してほしい分野です。

どちらにしても、手術で取りきれる早期発見がキーになるのは間違いありません。

さて、そんな中で、対処に苦慮するものの一つが前立腺ガンです。前立腺ガンの手術をすると、ほぼ確実に勃起不全という弊害があらわれます。早期の小さい前立腺ガンは手術すれば完治するのですが、何も治療しないで放っておいても10年や20年、ほとんど変化しないというケースもしばしばあるのです。

命を守るためにすぐに手術するか、勃起という機能を守るために手術しないで様子を見るか、苦渋の選択を迫られます。

あわてて手術するのを避けて、サイズや腫瘍マーカー(PSA)の変化を見ながら対処していくのがベストだと思いますが、微妙な決断が必要になりますので、普通の病院では、見切り発車的にとにかく手術してしまうのが現実です。

しかし、メディカルサロンの会員に、小さい前立腺ガンらしいものが疑われたときは、手術を急がず、勃起力を守りながらじっくりと経過を見ていく路線を選択するようにしたいものだと思っています。

メディカルサロンのガン治療懇談会