●さて、小生の知人で25歳の女性が膠原病と診断され、毎朝、指の爪を見て、黒か紫か普通かで、一喜一憂しています。薬の処方はないとのこと。疲れないように生活するようにと言われているだけで、不安な日々を送っています。正確な情報を伝えたいので、アドヴァイスください。(東京都 Iさん)

 指先の症状はレイノー現象と呼ばれています。この症状が確認されるのでしたら、膠原病の可能性があることを物語っています。膠原病とは、皮下の結合組織(いわゆるコラーゲンなど)に異常が存在する病態の総称です。総称ですので、実際には細かい病名に分類されます。全身性エリテマトーデス、強皮症、皮膚筋炎、・・・・・。よく知っているところでは、慢性関節リウマチも膠原病の一種に属します。
 ひどくなると、副腎皮質ホルモン剤で治療しますが、相談者の25歳女性の人は投薬を受けていないので、病態としては軽微と判定されているのでしょう。あるいは、膠原病の可能性があり、将来的には進行するかもしれないが、現時点では膠原病と断定はできず、治療の必要もなく、経過を観察していくだけで十分と判定されているのでしょう。
 放置しても、病体が進行することなくいつのまにか治ってしまうことが大半ですが、ときには明確な疾患(細かい病名がつく状態)へと進行していくことがあります。進行させる因子としては、遺伝要素なども重視されていますが、ストレス、過労、睡眠不足、栄養バランス不良などの生活要素が問題視されます。
 相談者の現状を考慮すると、一番大切なのは、気に病まないことです。「気に病む」ことが最大のストレスになり、病状の悪化、進行を招きかねません。「運命はすでに定まっている。くよくよしても仕方がない。気力で吹っ飛ばしてやる」ぐらいの気持ちを持っていただければ、やがていつのまにか症状は消失することでしょう。気に病むのを「病気」と申します。快活な生活を心がけてください。

 

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