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魚介類中心の食生活が“世界一”の土台

 日本人の平均寿命が伸びた、もうひとつの理由について述べていきましょう。

◇ 海産物の摂取量。

 アメリカと比較したときに魚介類の摂取量の多さが目立ちます。魚介類をよく食べるということは、その成分の健康効果 で、大腸ガン、乳ガン、心筋梗塞、脳梗塞の発症率が低下します。そして、日本が他の先進国と比べたときに、この4つの病気の発症率が極端に低いことが、平均寿命世界第1位 の土台となっているのです。
 この魚介類の健康効果について語ってみましょう。
 魚介類を摂取すると身につく成分として、エイコサペンタエン酸(EPA)ドコサヘキサエン酸(DHA)が知られています。日本人とアメリカ人の血中濃度を比較してみましょう。左の表を見てください。EPA濃度については、日本人4.1%に対し、アメリカ人は0.3%に過ぎません。DHA濃度については、日本人5.7%に対し、アメリカ人は1.1%です。
 同じ日本人でもアメリカに移住して日系二世、三世になると、EPA0.5%、DHA1.8%になります。このことは、まさに遺伝の影響ではなく、食生活の影響で血液中のEPA濃度、DHA濃度が決まることを物語っています。